南部料理 FIXE@W5th St,Austin
ゲストが来てたのでディナーへ。前から気になりなってたFixe Austinに行ってみた。この前行ったwe chowの隣です。
コンセプトはprogressive southern cuisineのお店。写真は暗いですがおしゃれな南部風といいましょうか、まさにクラッシックさを残しつつモダンな店内の雰囲気でした。
お料理もまさにそんな感じ。
解説によるとルイジアナ州出身のシェフがおかあさん、おばぁさんのレシピをモダンに進化させたという。南部料理ってけっこうがっつりなものが多いのですが、progressive というだけあって程よい量とあっさりした味に仕立てられてて美味しかった。
まずは南部料理の定番、biscuits。
スコーンというかケンタッキーのビスケット、というのが一番わかりやすいかも。暖かいふわっふわの生地にちょっと塩気のあるホイップクリームをつけていただく。いろんなところで見かけますがこれ過去最高に美味しかった。ふわふわ度合いと塩気のバランスが最高。
続いてbeef tartare。
南部料理ではなに気もするけどアメリカは生肉食べれるので嬉しくて笑。
Shrimp and grits
このgritsというとうもろこし粉を使って作るオートミールみたいなもの。コーンの香りたっぷりですごく美味しい。今日は組み合わせ上海老にしましたが、pork and gritsはよくブランチでも見かける定番です。なんかこのgrits南部以外ではあまり見かけない、かつ違うエリア出身の人は嫌う人が多いらしい。美味しいのにー。
Pork shoulder
写真が暗くなってしまった。豚肉というのは南部の定番らしい。お箸できれるくらい(実際はナイフあったけど)柔らかくて付け合わせのお豆の美味。
他にもサラダやduck breastなどいただきましたが、南部名物を中心に紹介しました。メニューにはあったけどゲストが難色を示したので頼まなかったfried catfish(なまず)とかdevil egg(ゆで卵にピクルスのせたもの)にも気になるものあったのでまた来てみたい。
南部について。
ながなが南部料理について書きましたが、テキサスはいわゆるdeep southではないらしい。南部のいうのは正式には南部戦争で南部には属したエリアで実はワシントン州も含むくらい広い南東部の13州を指します。その中でもオールドサウス、ガルフサウスらなどカテゴリーがあるんだけど、今日書いたお料理たちはいわゆるディープサウス、と言われるこてこての南部、のもの。ルイジアナ、ミシシッピ、アラバマ、ジョージア、サウスキャロライナ、に一部フロリダとテキサスが該当する。
古典ですがハーパーリーのto kill a mocking bird(邦題アラバマ物語)はまさにこのエリアの話ですね。
一部フロリダとテキサスと書きましたが、フロリダであれば北のエリアはディープサウスの雰囲気だけど、南のエリアになるとオーランド、マイアミなどになるとキューバ、プエルトリコからの移民が多いので南部というよりはヒスパニックな雰囲気が強くなる。同じようにここテキサスもEast Texasは南部臭がしますが、WestTexasになると隣接するとはニューメキシコ州、南はメキシコになるので、南部というよりはTexMexの食文化に近くなる。例えばだけど南部は豚肉文化だけど、テキサスでは牛肉が定番など。
私のいるオースティンはCental Texasに属しその中でもリベラルな都市なので街の雰囲気自体に南部感はあまりない。同じ音楽都市と言われるルイジアナ州のニューオリンズと比べてると、ニューオリンズがいかにも南部なのに比べてどちらかというとカルフォルニアに近い雰囲気を感じます。ただ食のシーンを見るとやっぱりtexmexと同じくらい南部レストランはあるし、バーベキューな南部風なので南部の香りはあるんだなぁと。
余談ですが、Mason jarを使って飲み物飲んだりインテリアにするのもとても南部らいしい、ことらしい。ちょっと発祥はわからないんだけど、南部で流行ったものがアメリカ全国区になったらしいです。
この辺の話はこちらの友人に聞いた話と、母が遊びににた時に持ってきてくれたこの本で知りました。
実際に私が南部料理を家で作ることはないんだけど笑、でも読んでて楽しいのでよく眺める本のひとつ。きっと日本帰ったら恋しくなってこの本から何かを作ると思います笑。